広告映像の「オフラインエディター」を目指すには?──現場で求められるスキルとポートフォリオの作り方

みなさまこんにちは!Vookキャリア キャリアアドバイザーの運天です。

広告の世界で、映像の“リズム”や“構成”を決める重要な役割を担うのが「オフラインエディター」。しかし、アニメーションやモーショングラフィックスと違い、ポートフォリオでスキルを見せるのが難しい職種でもあります。

この記事では、映像業界に特化したキャリア支援を行うVookキャリアの視点から、映像業界・広告業界の採用動向を踏まえながらオフラインエディターを目指す人が意識すべきポイントを解説します💡

(※本記事は一般的な傾向をもとにした内容であり、企業や案件によって求められるスキルは異なります。)

オフラインエディターとは?

広告映像の編集は大きく「オフライン」と「オンライン」に分かれます。オフライン編集は、ディレクターや広告代理店のクリエイティブチームと共に映像の“構成”を決める工程。Premiere Proなどを使い、カットのつなぎ・テンポ・リズム・尺を決める役割を担います。

「映像の設計図をつくる人」と言えるかもしれません。
そのため、単なるソフト操作スキルではなく、構成力・演出理解・コミュニケーション力といった総合的なセンスが評価される仕事です。

ジャンル横断型制作会社のオフライン編集に求められること

TVCMのような大規模広告案件に限らず、企業VPやSNS動画などジャンルを横断して多様なクリエイティブを手がける制作会社も数多く存在します。こうした環境では、案件ごとに目的・表現方法が異なるため、柔軟な対応力と自立した判断力を持つ編集者が重宝される傾向にあります。

1. 幅広さと柔軟性

編集だけでなく、仮テロップ・簡易カラー・音調整など、複数の工程を自ら行うケースも多くあります。ディレクター不在の場面では編集者が演出的な判断を行うこともあり、媒体やターゲットに応じた「テンポ感」「情報量」「トーン」を理解する力が求められます。

2. スピード感と自立性

納期が短く、指示が大まかな場合もあるため、編集者自身が構成意図を考え、スピーディに映像を形にする力が重要です。“ディレクター的視点”を持った編集者として、案件全体を俯瞰する姿勢が評価されます。

3. コミュニケーション力と提案力

クライアントやディレクターと直接やり取りすることも多く、「言われた通りにやる」ではなく「より良くするための提案」ができるかどうかが評価されます。

広告映像・大規模案件のオフラインエディターに求められること

一方で、TVCMや大型キャンペーンなどの広告映像制作会社では、より高度な構成精度やチーム連携力が求められる傾向にあります。

1. 精密な構成力と演出理解

広告映像では、1カット・1フレームの違いで印象が変わる世界。演出意図を正確に汲み取り、タイミング・テンポ・表情を緻密にコントロールする力が必要です。

2. チームワークと役割意識

オフライン編集は“構成決定”までが主な役割。カラーグレーディングやMAなど後工程を担当する他部署と連携するため、データ整理・命名ルールの徹底・指示書の明確化といった組織的な編集リテラシーが重要になります。

3. 映像センスと審美眼

特にCM領域では、「カットの美しさ」「テンポの心地よさ」「タレントのベスト表情」など、感覚的な完成度が問われます。編集者自身が映像の最終クオリティを決定づけるキーパーソンとして見られることもあります。

4. 調整力とメンタルタフネス

広告案件はステークホルダーが多く、意見の方向性が異なることもしばしば。代理店・クライアント・演出家の要望を調整しながら最適解を導く冷静さや、プレッシャー下での判断力が求められます。

オフラインエディターを目指す人のポートフォリオ・書類作りのポイント

🔹 ジャンル横断型制作会社を目指す場合

ポートフォリオのポイント

  • 幅広いジャンルの作品を提示:企業VP、SNS動画、MVなど多様な構成を見せる。
  • 演出的判断を言語化:「構成から編集まで担当」「ディレクター不在時に判断」など。
  • 担当領域を明確に:仮テロップや簡易カラー調整、音編集など、幅広く対応した部分を具体的に。

書類のポイント

  • 役割・関わり方を具体的に記載:「編集+仮テロップ+音整え」など複数業務を記載。
  • 柔軟性・提案力を具体例で示す:「短納期案件で構成提案を行った」など。
  • 使用ソフトを網羅的に:Premiere Pro、After Effects、Photoshopなどを明記。使用ソフトを網羅的に:Premiere Pro、After Effects、Photoshopなどを明記。

🔹 広告映像制作会社を目指す場合

ポートフォリオのポイント

  • 完成度・精度を重視:1カット・1フレーム単位の編集センスが伝わる短尺映像を選ぶ。
  • 意図の明示:「この編集で何を狙ったのか」を簡潔に添えて演出理解を伝える。
  • 広告系の実績中心に:TVCM・Web広告・プロモーション映像など近しい実務を掲載。

書類のポイント

  • 役割と貢献度を明記:「オフライン編集を担当」「構成提案・素材整理も実施」など。
  • 使用ツールを具体的に:Premiere Pro、DaVinci Resolve、Avid Media Composerなど。
  • 修正力をアピール:フィードバックをもとにどう改善したか一文添えると◎。

まとめ:構成力と言語化がオフラインエディターの鍵

オフライン編集は「映像の意図を最初に形にする」仕事。そのためには、構成力+それを言語化する力が不可欠です。

実写編集を中心に、自分の強みや意図をポートフォリオでどう表現するか。そこに一歩踏み込むことで、採用側に伝わる説得力が格段に変わります。

ポートフォリオを作成する際はぜひ参考にしてみてください!