
映像制作の仕事が好きで、次のステップに進みたい。そのためにポートフォリオも用意した。なのに、いざ応募するとなぜか手応えがない。
この記事では、映像業界で転職活動中の方が陥りがちな「ただ実績を並べただけになってしまっているポートフォリオ」の盲点を3つのパターンで整理します。
Vookキャリアのキャリアアドバイザー・近藤です。
今回は映像業界における転職活動の最大の武器であり、同時に最初の壁でもある「ポートフォリオ」についてのお話です。
「参考資料通りのポートフォリオを作ってみました!」
面談でそう言ってポートフォリオを見せてくださる求職者の方はたくさんいます。
確かに、表紙があって、プロフィールがあって、作品の詳細が記載されている。必要な情報をしっかり整理して作ってくださることは、まずは素晴らしい一歩です!
ただ、多くのポートフォリオを拝見していると、同時にこう思うこともあります。
「形としてはまとまっているけれど、これだと『あなたらしさ』や『強み』が埋もれちゃって、もったいないな……」と。
弊社が配布している参考資料(テンプレート)は、あくまで選考の土俵に立つためのベースです。
そこからさらに一歩リードして選考を勝ち抜くためには、テンプレートの枠をそのまま埋めるだけでなく、転職活動の場だからこそ必要な、もうひとつの視点をご自身でプラスしていく必要があります。
なぜなら、普段の仕事で見せるポートフォリオと、採用担当者に見せるポートフォリオは、目的が少し違うからです。
ポートフォリオに、ただ過去の自信作を順番に並べていませんか?
いくらクオリティの高いMVが作れても、応募先がビジネス向けの企業VPを中心に作っている会社なら、採用担当者が知りたいのは「この人は対法人のカチッとしたインタビューやインフォグラフィックスが作れるか」です。
映像を見せることの本質は、御社が作っているその映像、私なら明日から作れますよと証明すること。
相手に合わせた作品の入れ替えや順序の変更をしていないポートフォリオは、どれだけ素敵な制作物が並んでいても響きません。
映像を1本載せて「ディレクション・編集担当」とだけ書かれていても、採用側には何も伝わりません。
ここで意識したいのは、最初の選考を行う採用担当者の「見る目のレベル」は企業によってバラバラだということです。
ゴリゴリの現場ディレクターが見ることもあれば、技術的な凄さは分からない人事担当者がぱっと見の印象で一次スクリーニングを行うケースも少なくありません。
だからこそ、誰が最初に見ても一瞬で「うちが求めている人材だ」と伝わるカスタマイズが重要になります。
採用担当者は、映像の見栄えだけでなく、「この映像を、あなたがどういう役割で、どんなこだわりを持って着地させたのか」という『プロセス』と『再現性』を見ています。
プロセスと再現性を伝えるためには、ただ映像を載せただけのカタログではなく、自分のスキルの「プレゼン資料」としてポートフォリオをまとめる必要があります。
「とりあえず枠の中にテキストと画像を配置した」という資料は、一目でバレます。
映像というビジュアルを扱う仕事だからこそ、ポートフォリオ自体のデザインセンス、レイアウト、フォント選び、そして「情報の見やすさ」は想像以上に見られています。
ただ派手に、オシャレにする必要はありません。
映像に詳しくない人にでも、自分の実績がパッと1分で伝わる資料になっているか。その構成力や読み手への配慮そのものが、クリエイターとしての評価に直結しています。
よくテレビ業界出身の方や、大きなプロジェクトの一員として関わっていた方から、「会社の方針で自分の手元に動画データを持ってこられないから、ポートフォリオに載せる映像がない」という相談をいただきます。
こうした実績を「職務経歴書」のテキストだけで説明しようとする方も多いのですが、文章で細かく書いてあるだけだと、採用側にとっては現場の規模感や実際のビジュアルが想像しづらく、見にくくなってしまうケースが多々あります。
「動画がないから作れない」と諦めるのではなく、今できるやり方を探してみましょう。
実際の動画ファイルや、ネットで見られる公式の配信リンクが残っていなくても、やりようはいくらでもあります。
担当した番組の画像・ロゴや、プロジェクトのホームページの画像を掲載し、そこへ丁寧なテキスト解説を添える。
「番組のこのコーナーにおいて、自分はどんなリサーチをして、どういう段取りでロケハンを組み、演出陣の意図をどう番組作りに繋げたか」など、あなたがどう仕事に向き合い、どうプロセスを踏んだかが画像とテキストで可視化されていれば、十分にあなたのスキルや経験は伝わります。
手元に映像データがないからと転職活動の一歩目を躊躇するのではなく、今ある素材でどう自分をプレゼンするかに頭を切り替えてみてください。
A. 企業が求めている職種(役割)や映像ジャンルに合わせた更新を推奨します!
例えば、プロダクションマネージャー職への応募なら制作進行に携わった実績、エディター職への応募なら編集の実績を中心にまとめるのがベストです。
ジャンルも同様に、MVの制作会社ならMVの実績を、企業VPに強い会社なら企業VPの実績を一番目立たせるということです。
ただ、必ずしも毎回すべてのページを一から作り直す必要はありません。ほんの少し企業向けのカスタマイズを行うだけでも、採用担当者に与える印象は「自分のために作ってくれた資料だ」と大きく変わります。
手軽にできて効果の高いカスタマイズとして、以下の3点がおすすめです。
・表紙に「〇〇株式会社様」と応募企業名を入れる
これだけで「使い回し感」が一気に消え、志望度の高さや丁寧な姿勢をアピールできます。
・一番最初に見せる作品(表紙の次のページ)を、応募企業に合わせる
応募企業のジャンルにマッチする実績が少ない場合、親和性の高い作品をトップに持ってくるだけでも印象は代わります。
・不要な作品を削る
企業のテイストに合わない作品や、古い作品はあえて非表示に(または後ろの方に)し、見せたいものだけに絞ることで全体のクオリティが高く見えます。
丸ごと作り直す時間がないときこそ、この表紙+αのマイナーチェンジをぜひ試してみてください。
A. まずは「見やすさ」を最優先してください。
フォントを揃える、余白を意識する、情報を詰め込みすぎない。
これだけで資料のクオリティは上がります。
迷ったら、映像が分からない友人や家族に見せて、資料が見やすいものになっているか聞いてみるのもおすすめです。
みなさんが自分のポートフォリオ作りに頭を悩ませている姿を、私は日々たくさん見ています。客観的に強みを見せるのって本当に難しいんですよね。
「マニュアル通りに作ったはずなのに、書類が通らない」
「手元にデータがなくて、どう実績を伝えたらいいか分からない」
そんなモヤモヤを抱えている方は、ぜひ一度見せに来てください。
客観的にあなたのポートフォリオをレビューし、企業の採用担当者に刺さる転職活動用の書類へブラッシュアップするお手伝いをします!
相談は無料です。
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