デザインではなく見やすさ。採用担当者の目にとまるポートフォリオの工夫|Vookキャリア通信

デザインではなく見やすさ。採用担当者の目にとまるポートフォリオの工夫|Vookキャリア通信

前回の記事では、ポートフォリオを単なる「作品カタログ」ではなく、応募企業に合わせたプレゼン資料として捉え直す大切さをお伝えしました。

では、具体的に採用担当者にしっかりと想いが届く資料にするためには、画面のレイアウトや文字の乗せ方など、どこに気を配ればいいのでしょうか?

Vookキャリアのキャリアアドバイザー・近藤です。

ポートフォリオと聞くと、「クリエイティブで、すごくオシャレなデザインで作らなきゃいけないのかな……」と身構えてしまう方も多いのですが、実は決してそんなことはありません。

大切なのは、凝った装飾やデザインセンスではなく、読む相手(採用担当者)にとって見やすいかという視認性と、丁寧な配慮です。

今回は、実際の資料の構成例を比較しながら、ポートフォリオ作成において「本当に大切にしたいこと」を具体的にお伝えします。


あなたの資料は大丈夫?もったいない3つの構成例


まずは、せっかくの実績や熱意が、見せ方のせいで採用担当者に伝わりにくくなってしまっている例を3つ紹介します。

1️⃣ 実績の羅列型


これは、非常にもったいないパターンです。
映像を1本ずつクリックして開かないと中身がわからないだけでなく、あなたの具体的な業務内容や、どこにこだわって作ったのかという肝心なプロセスが何も書かれていません。

これでは、あなたの具体的な強みを伝える努力を放棄して、採用側に「動画を見て察してください」と丸投げしているような印象を与えてしまいます。

2️⃣ QRコード誘導型


ビジュアルを載せよう!という一歩進んだ工夫はできているものの、QRコードを読み込まないと実際の映像や詳しい情報にアクセスできない状態。

ここで意識したいのは、企業の採用担当者は基本的に「PC」で資料をチェックしているという点です。

画面にQRコードだけがポツンと置かれていても、PC画面からワンクリックで動画に飛ぶことができず、わざわざスマホを取り出して読み込まなければなりません。

これでは読み手の手間を大きく増やしてしまいます。

また、採用担当者は「撮影のポジションだからこの人の撮影実績が見たい」「エディターだから編集スキルがわかる情報が欲しい」と、あなたの担当業務と紐づくスキルを確かめるために資料を見ています。

そのため、各映像ページに詳細が記載してあったとしても、一覧の段階で何をしたかが分からない状態では、忙しい採用担当者に「わざわざ動画を開いて、担当業務を確認してもらう」という負担を強いることになってしまいます。

ワンクリックで視聴可能な状態にするのはもちろん、動画を開かなくても一目で何を担当したかが分かるテキストを添える工夫が必要です。

3️⃣ 整理不足型


採用担当者に無駄な手間をかけさせないために、「動画を開いてもらわなくても、この資料のなかでパッと実績の概要がわかる状態にまとめよう!」と気づき、テキストをしっかり書き出して『資料化』を進めた段階です。

必要な情報は掲載されていて、中身も良いことを書いているのに、なぜか見にくさを感じてしまう。

その原因は情報の整理不足にあります。

フォントの系統が統一されておらず、情報の優先順位に応じた色分けやサイズのメリハリが不足しているため、読み手の視線が迷子になってしまうレイアウトです。

さらに、長いURLや文章がそのまま挿入されていて改行が適切にされていないのも、読みにくさや乱雑な印象を与えてしまうためもったいない状態です。

目指したいのは「オシャレさ」ではなく「わかりやすさ」

「じゃあ、デザインセンスがない自分はどうすればいいんだ……」と不安に思うかもしれませんが、心配しなくて大丈夫です。

デザイナーではないのですから、変に凝った装飾やオシャレなデザインにする必要はありません!

「見出しの文字を少し大きくして目立たせる」
「動画のリンクだと分かりやすいようにURLに色をつける」
「意味のない複数フォントの混在は避ける」

など、情報の優先順位に応じた色分けやサイズのメリハリを意識することが大切です。

読み手へのちょっとした親切心や情報の整理がされていれば、それだけで資料としてのクオリティは十分に高くなります。

選考でしっかりと評価される資料には、そうした「最低限の、だけどとても大切な思いやり」が行き届いています。

お手本となる構成例



中身の情報(担当領域・意図・成果)は、先ほどの「3️⃣整理不足型」とほぼ同じです。

ですが、こちらのお手本はフォントがすっきりと統一され、情報に応じたメリハリがありますよね。URLはすっきりと配置され、映像のサムネイルもちょうど良い比率で入っています 。

前回の記事でもお伝えした通り、最初の選考を行う採用担当者が、必ずしも映像の技術に詳しい人だとは限りません。

パッと資料を眺めただけで、「自分の実績を相手にちゃんと伝える気があるんだな」という姿勢が伺えることが、結果的に次の面接へ進む確率を上げてくれます。

💡ポイント

■ 長いURLは「ハイパーリンク」に!
何行にもわたるような長いURLはそのまま貼らず、「動画視聴はこちら」といったテキストにリンクを埋め込む(ハイパーリンク)だけで、資料が一気にスマートで美しくなります。

■ Instagramのリンクは要注意!
SNS用に作った縦型動画などの実績で、Instagramのリンクをそのまま貼るケースが増えています。しかし、InstagramはアカウントにログインしていないとPCブラウザから閲覧できない仕様になっています。

採用担当者が仕事用PCでパッと開けないリスクが高いため、YouTubeやVimeo、Googleドライブなどにアップし直したリンクを載せるのが親切です。

再生回数やフォロワー数などの数値を見せたい場合は、スクリーンショット形式での掲載を推奨します。

参考資料に囚われすぎず、自分なりのプレゼンを

ポートフォリオ作りにおいて、デザインセンスがないからと諦める必要はまったくありません。

今回ご紹介した3つのもったいない例——「情報不足」「導線不足」「整理不足」を意識して避けるだけでも、あなたの資料は見違えるほど読みやすく、伝わるものに変わります。

文字の大きさにメリハリをつける、リンクの色を変える、動画を開かなくても何をしたかが分かるテキストを添える。

そんな今すぐできる「見やすさの工夫」から、ぜひ始めてみてください。

ADVISOR'S NOTE

「自分の作ったポートフォリオが、ちゃんと読みやすい資料になっているか自信がない……」

そう悩まれた方は、ぜひ一度私たちに見せに来てください。
映像業界特有の目線で、「ここをこう変えれば、もっと視認性が上がってあなたの強みがストレートに伝わるよ!」という具体的なフィードバックをさせていただきます。

あなたらしさが一番伝わる、丁寧な一冊を一緒に仕上げていきましょう!

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