
こんにちは!Vookキャリアのキャリアアドバイザー・近藤です。
映像業界での転職活動に向けて、経歴の棚卸しや書類作成に勤しんでいるみなさま。
書類の作成を進める中で、もしかして心のどこかでこんな風に思っていませんか?
「映像業界の転職なんだから、作品や経歴が良ければそれで受かるでしょ」
「履歴書の『志望動機』なんて、ぶっちゃけ採用担当者もそこまで真面目に見てないよね?」
最近はChatGPTなどの生成AIを使って、文法的に100点満点の綺麗な文章が誰でもパッと作れるようになりました。
だからこそ、「志望動機はAIに丸投げして、とりあえず空欄を埋めておけば大丈夫」と、ポートフォリオ以外の準備を後回しにしてしまいがちです。
⚠️もちろん、映像クリエイターの転職においてポートフォリオが最重要であることは間違いありません。まだ用意できていない方や、見せ方に不安がある方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
🔗 ポートフォリオの作成マニュアル
🔗 映像業界の転職で勝てるポートフォリオの作り方
🔗 採用担当者の目にとまるポートフォリオの工夫
しかし、ポートフォリオがどれだけ素晴らしくても、人気の企業や事業会社では、志望動機が弱いだけで、書類選考で落とされるケースが本当に多いのです。
たくさんの書類を見ている採用担当者からすると、AIで作った綺麗な文章は「誰が書いても同じに見える、熱意のない量産型の志望動機」に映ってしまっているかもしれません。
今回は、採用担当者の心を動かし、その他大勢のライバルに差をつける「もう一歩踏み込んだ志望動機の作り方」を、具体的な例文付きで徹底解説します!
採用担当者が書類を読んだときに、一番「この人は熱意がないな……」と感じてしまうのは、これまでの経歴と、今回応募する企業の間にストーリーが全く見えないときです。
受託の映像制作会社でずっと幅広い案件に携わってきたビデオグラファーやディレクターの方が、新しく「事業会社のインハウス映像クリエイター」に応募する際、志望動機に「御社のクリエイティブな環境に魅力を感じ、これまでの制作スキルを活かして貢献したいから」とだけ書いているケース。
文法としては綺麗ですし、間違ったことは言っていません。
しかし、これを見た採用担当者の本音はこうです。
「それって今の会社や別の制作会社でもできるのでは?」
「うちの会社が扱っている『事業』そのものには興味がないのかな……」
採用担当者が知りたいのは、文章の美しさではなく、「なぜ今、数ある映像会社・事業会社の中で、うちの会社なのか?」という動気です。
ここが抜けていると、毎日たくさんの応募書類に目を通す採用担当者のなかで「他社にも同じ内容で送っているんだろうな」と処理されてしまい、選考の初期段階で一瞬で弾かれてしまいます。
企業タイプごとに、採用担当者がどこまで踏み込んで書類をチェックしているか、そのリアルな裏側をお伝えします。
ターゲット例:
独自のWebサービスやアプリを運営するIT・テック企業、自社ブランドを持つメーカーやEC企業など、自社に動画内製チームを持つ企業。
採用の本音:
自社でサービスやブランドを育てている企業だからこそ、「映像を綺麗に作れるスキル」だけでは響きません。
自社の事業やサービスを、映像の力でどうファンを増やしどう成長させたいかという、ビジネスへの貢献意欲と、その会社の事業そのものへの理解・共感が必須となります。
ターゲット例:
TVCMや映画、Web広告、企業VP、SNS動画などを手がける映像制作会社やスタジオ。
採用の本音:
数多くのクリエイターから応募が集まるからこそ、単に「映像を作りたい」「スキルを活かしたい」だけではその他大勢に埋もれてしまいます。
数ある制作会社のなかで、なぜうちのカルチャー(作風、社風、手がける案件の領域)なのかという明確な熱意や親和性を見ています。
ここが浅いと、「他の会社でもいいのでは?」「うちの仕事のスタイルに合わないかも」と判断されてしまいます。
実際に映像業界の転職活動で採用担当者に刺さりやすい、解像度の高い例文をパターン別に用意しました。
文章の骨組みはそのままコピペしても構いません◎
ただし、カッコ書きの部分をご自身の言葉や具体的なエピソードに変える「+αのアレンジ」を必ず行ってください。この一手間だけで、量産型から一気にあなただけの特別な志望動機に変わります。
【志望動機 例文】
これまで個人として、主にYouTube動画の編集代行や、After Effectsを用いたモーショングラフィックスの自主制作を続けてきました。しかし、単に指示された素材を繋ぎ合わせるだけでなく、ターゲットの心を動かす演出や、チームが一丸となってクオリティを突き詰める商業映像の現場に挑戦したいという思いが強くなりました。
数ある制作会社の中でも、貴社が手掛けられた〇〇(★1:具体的に惹かれた作品名やジャンル)の、「視覚効果だけに頼らないストーリー性の高い演出」に深く感銘を受け、この環境でプロのプロデュース・演出力を学びたいと考え志望いたしました。
個人活動で培った「Premiere Pro/After Effectsを用いたスピード感のある作業」と、泥臭いリサーチ力を活かし、早期に即戦力となれるよう貢献いたします。
💡 パターンB:映像制作会社のディレクター ⇒ 事業会社のインハウス映像クリエイター✍️ 自分仕様に変える「+α」のヒント(★1)
「貴社の作品に感銘を受けました」だけで終わらせず、その作品のどのカットやどんな演出が、自分のクリエイティブ観にどう影響を与えたかまで示せると、熱意がリアルに伝わります。
【志望動機 例文】
総合映像プロダクションにて5年間、PMおよびディレクターとして年間約〇本の企業VPやWeb広告を手掛けてきました。クライアントの課題を映像化することにやりがいを感じる一方で、納品して終わりではなく「その映像がどうビジネスの成果(認知拡大やCVR向上)に繋がったか」というデータや反響を追いかけ、施策を改善し続けたいという思いが強くなり、動画の内製化に注力されている貴社を志望いたしました。
貴社が展開されている(★2:応募企業のサービスや事業内容)の領域において、インハウスだからこそ可能である「一貫性のあるブランド発信やPDCAを回すマーケティング」に、これまで培った映像制作の知見を活かしたいと考えております。受託側の現場で培った「限られた予算とスケジュールの中で最大のクオリティを引き出す進行管理力」とマルチタスク能力を活かし、貴社のマーケティング戦略に直結するインハウス映像組織の核として貢献いたします。
✍️ 自分仕様に変える「+α」のヒント(★2)
インハウスへの転職活動で、無理に「その会社やサービスの大ファンです!」と嘘をつく必要はありません。
ただし、単に「映像が作りたい」「自分のクリエイティブを発揮したい」というスタンスのままだと確実に落とされます。 事業会社が映像を作る目的は、作品の芸術性を高めることではなく、あくまでビジネスの課題解決だからです。
「ビジネスの道具として、自分の映像スキルをどう企業の成長に役立てるか」という一歩引いた視点を自身の言葉で語ることが、選考突破の鍵になります。
便利なAIツールは下書きを作るパートナーとして最大活用しつつ、最後にあなた自身の「経験」「思い」というエッセンスを注入しましょう。
求人票を隅々まで読むのはもちろん、企業の公式HPのニュース、直近のプレスリリース、実際に今発信している動画をチェックし、現在応募企業が力を入れていることを探します。
「これまでの〇〇の経験(例:PMとしての予算・進行管理、ビデオグラファーとしてのマルチな制作スキル)があるからこそ、貴社が今注力している〇〇において、即戦力として貢献できる」という企業の注力領域に活かせる自身の強みを言語化します。
「受託の枠を超えて、インハウスで腰を据えて自社事業の成長に向き合いたい」「少数精鋭のチームで、より経営に近い目線を持って制作進行のスキルを次のレベルに引き上げたい」など、あなたのキャリアの方向性を自分の本音の言葉で締めくくります。
志望動機を書くのって、ただでさえエネルギーがいりますし、「綺麗な文章を書かなきゃ……」と身構えてしまうと余計に筆が止まってしまいますよね。
でも、本当に大切なのは整った文章を作ることではなく、「私はあなたの会社のことをこれだけ調べて、こういう想いで扉を叩いています」という、応募企業への誠実な姿勢を伝えることです。
映像に関してはプロフェッショナルでも、自分の想いを言葉にするのはまた別の難しさがありますし、いざ書こうとすると手が止まってしまう……というクリエイターの方は本当にたくさんいます。
そんなときは、一人で抱え込まずにぜひ私たちを頼ってください!
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